読書感想 : 紙魚はまだ死なない
この本の感想を書くためにこのブログを開設しました。もう次の文フリが始まるの???
とにかく感想を書き上げるのが遅くなりすぎた。物理媒体(にしかできない)でこの本を手にできたことがとても嬉しいです。ぼろぼろになってしまったのだが、製本かっこよかったので保存用にもう一冊売ってください。再販して♡
リフロー:電子書籍リーダー等で文字のサイズ・間隔を適宜変更し読みやすく調整すること
絶対にリフロー不可な小説を書くという制約を、跳躍器としてどう活かすか。読者側は無責任に楽しみでいられて良いです。しかし、ここまで悉く全ての作品が異様になりますかね。リフロー不可だけじゃないだろこうなった原因。作者陣の内面が疑われる。手にとった人は分かると思いますがまずパラ見しますよね。あらゆるページの段組み滅茶苦茶で笑いますよね。そしてベスト100レビュアー.jpgが現れて目を疑い小説かどうかを疑いますよね。幸い全てを察してベスト100レビュアー.jpgで留めて正解でした。初見のインパクトが恐ろしい作品だらけなので、パラ見せず順に読んだほうがいい。こんな本ないよ。あんまり本知らないけど。
感想を書き出そうとして気づきましたが、初見の衝撃が二度と手に入らないので、せめて当時のツイートを最初に配置します。おかげで無駄に長くなったが気にしないでください。
ネタバレ完全に有りです。
春霞エンタングルメント - cydonianbanana
春霞エンタングルメントを少しずつ読んでるがこの遅延相関とエンタングルメントの静かな空気を表現するためには完全にリフロー不可の配置が必然ですげえなこれってなってる
三本絡み合って進んでいく様が比喩じゃなく実際なのよなこれというなんかそういう空気を読者として把握してる
あの見開きの空白吸い込まれるというかしばらくほあぁ、ってなったのでただの空白ではなかった
春霞エンタングルメント、これを楽しめる教養が自分にあることに感謝しなければならない(火の玉ストレートで物理の話題がぶちこまれ続けてゆく)
なんというか、もう一度静かに物理やりたくなりますね…
物理的断絶を繋ぐ可能性に俺たちは物語を感じるんだよな
時間と因果と断絶と物語の話、ディラックやQEDまでいって反粒子が時間を遡るプロパゲータであり云々とか頭に浮かんで楽しいですよね(とさらりと述べたいところだが過去の古傷によりツイートの前に細心の事実確認作業をするなどの悲しい行動をしてしまうのはまた別の物語)
物理をやり直すなどの行動が意味がないわけでなく、過去の自分を直接救う相互作用になると言っているのかこの物語は、などと考えて勝手に泣きそうになるな
うおあああ
え、めっちゃいいやん!!!!!!!!!!!
春霞エンタングルメント:読了
これめっちゃすきです
んああああってなってる
SF考証はまた再読したときに、しかし要素と読者をうまく絡めて巻き込んで飛ばしていく過程が熱い、ふと下段をみて穏やかさと静かさがエンタングルして熱さが完全に強度を持って実際鳥肌たった
俺は絶賛するぞ、読後感もいい
とても静か。すごくいい小説でした。
ひと目でリフロー不可だけど、この小説にはこの体勢が必然になっていると思えた。トマと第三者とニナという構造が三編みのように流れていって、平行ではなく40分の遅延相関もあって複雑だけど、読者の読む段との整合も考えられた親切設計。中央に第三者を挟む前編と、二人だけになる後半の差もかなり効いている。フォントの控えめなサイズも静かでいい。
40分の遅延は空白ではあるけど、真空が物質を引き寄せるみたいに、思索を巡らせたりニナ/トマの位置や行動を辿ったり想ったりできて、「また会えてよかった」「私も」に含まれているものを実時間で読んでしまえる構造になっている。会話の一往復が完結しただけで、おお……、ってなりました。
でもやはり距離を実感してるわけで、というかそういう描写も今思えば伏線のようなものだったなあと……。本当に断絶してたので。しばらくトマとニナの静かなやりとりに悶てたあと、p22でトマが寝て空白になるじゃないですか。あの白はけっこう面食らって、いない、って感じだった。下段でトマが寝てるどころの話ではない記述がきて、上段の空白との相互作用が効いて、ニナの戸惑いや空いた穴を実感するのに十分でした。
中盤以降かなり物理の話題が打ち込まれ続けて驚いたけど、自分はトマと同じく物理の素養が少しあるので、得をした気分で読んでた。今改めて読み返すと立ち止まってT対称性とか時間の矢問題とかEPR相関を考察してしまうけど、初見では適度な深度で楽しめました。これは自分のSF小説読解の才能がある気がする。言い過ぎた。この手の物理の話はSF系でよく出てくるのかもしれないが、物語学と融合して道具が揃えられるの、練られてるなあと思った。過去をも救うことができると解釈して勝手に泣いてた。
2段構成になってから、トマがニナを手繰り寄せるために過去への相関(でいいんだよな?)を果たそうとする描写が熱くドライブ感がある。一気に読み上げました。ニナの段が現れるタイミングと文体が、なんか映画の場面転回のように街と空が現れて、動と静で完璧だったんだよ。今見ても鳥肌が立つ。締めの3行もいい。読後感が最も爽やかでした。最高です。
しのはら荘にようこそ! - ソルト佐藤
しのはら荘にようこそ!
断固としてリフローさせないという強い意志が具現化されたレイアウト
なんかしのはら荘不穏なんですがこの作品の紹介文どんなだったかな
『しのはら荘』は4つの部屋だけの小さなアパート。でもそこには、巨乳の美人管理人さんがいるのです。そんな管理人さんと住人のゆるふわライフが各部屋で同時進行! おねショタ、ハーレムラブコメ、ダメ人間の成長コメディ、愛憎あふれるミステリーと盛りだくさん。みなさんも『しのはら荘』の生活を
完全に理解した
p58まで進んだことを報告しますが文章を読む前のあれがちょっとあの
これはページをめくるたびに軽い衝撃が・・・
まーくん幸運Sか?いやそれでもちょっと不可解なのだが・・・
p68右下部屋さすがに笑うだろ
しのはら荘へようこそ!:読了
しのはら荘へようこそ!じゃあないんだよ
ネタバレがかなりあれなのだけどこれは神話的なものがわかると更に味わい深くなるような気もする
全体の感想としてはこうパーツの配置がぞわっっとしたのが最も印象的でそれにしてもようこそじゃあないぞというものになります、面白かったです
しのはら荘へようこそ!じゃあないんだよ。
ガッチガチにリフロー不可の4部屋孤立システム。固い(固くなかったけど)。2:2でコメディ枠と不穏枠が別れており(別れてなかったけど)、不穏枠がガンガンに不穏度を上げていくので思わず紹介文を確認しましたがようこそ!ではない。ゆるふわライフでもない。
各部屋の各世界がしばらく続いて、あるページを開くと、あの、小さな人型が他部屋を侵食しているあれが目に入り、もう異物感凄くて……ひえええってなりました……。本物の殺人!からああいう実体化はいけないと思います。見た目にも固い4分割だったので余計に恐怖が増幅されたのかもしれない。
一方、霊奈・言葉・ジャミ子の3人はコミカルなイラストでかわいいですよね。いいえ不穏です。霊奈は自分が気絶させたあっくんを二重人格殺人鬼に見立てるのをやめろ。ジャミ子はその赤い刃のハサミは何に反応して、下で何が起こってたんでしょうか。言葉は殺人計画を目の当たりにしてない?
実はこの3人は全てを目視していて、裏で管理人さんと通じてて殺人計画などが筒抜けだった可能性を考えてました。今読み返すと単にしのはら荘周辺を徘徊してただけかもしれないけど…。多分全てを把握できてはいない。あとボンベ回は吹いた。いや、あれは全て棒読みで完璧な対応をしてた可能性があるか……?逆にそうとしか考えられません、やはり管理人さんの手先では?
まーくんがナイフを取り出すまで、まんまと作者の望み通りのミスリードをしており、その他性別容姿等の開示も全て驚きました。素直な読者です。 その後は電光走ってからは石火で解決して収束した。4部屋うねらせて綺麗に着地決めたのは流石だった。やはり一気に雪崩込むように読みました。右下不穏枠の人は管理人さん(蜘蛛)に惑わされてかわいそうな気もしたが、望むもの≒本質が加害だったのがいけなかったかとか。クトゥルフ知らないのですが南久阿さんは人の本当に欲しい物を与えてくれる柔らかい存在なのですね、私も住んでいいですか。本質には自信があります。
中労委令36.10.16三光インテック事件(判レビ1357.82)- 皆月蒼葉
さて問題と噂の三光インテック事件ですが、開始ページでファーーってなったので明日にします
ついにベスト100レビュアー.jpgに会えると思うと
あれをペラ見したので現在の印象は面白系なのだが・・・
枕元で三光インテック事件を読み出してタイトル見出しで1分固まり本文初段落でwwwww???w?www????ってなってる
小説としてこれを書く人間的経緯が不明すぎる
あかんこれ文献とかを読む脳回路が高速に回りだしていやなんで回ってるんだよとなって謎に笑ってしまう
脳が文章に少しずつ適応していくのを感じる
いやちょっと、だめだ笑う
救いを求めてほんの数ページだけ先を捲ってみたのだがずっと強度が保たれているだけに見えた
三光インテック事件しばらく間を空けると途中から読むのが不可能なタイプだ
凡例が現実に即しているようなので能権法2条や2号主体組合をググったがちょっと情報が出てこず「?」ってなってる
現状2号主体がどうも社会的弱者のようだというところまでは読み取っている状態
だからオピノベーションとか造語らしきものでフィクション感を与えて安心させといて倉田学園事件とか史実の判例を織り混ぜるのこっちは半信半疑で全部ググる身体になるだろ(オピノベーション検索結果なし)
だんだん読めるようになってきてて人間の適応力を感じる
やはり会社というものはクソだわ分かるとなっていたがVRチャット1500人参加……??
「官報に掲載してする」という言い回しが存在するのかをググるくらいには警戒してるぞ(存在した…)
団体交渉の議事録があって助かる(p97)
「ワーーー」
2号主体じゃなくてもこの部長社長並びに会社がやばすぎるな
爆笑してる
2号主体だったんだよな
唐突にぶっこまれた
ベスト100レビュアー.jpgのページで多量にめちゃくちゃ重要な情報を叩き込まれてる
クソグラフ撲滅ガイドライン
オピノベーション、めちゃくちゃ現実的な手法でぞわっとした
お前はこの本をペンギンを蒸す機械.jpgで挨拶してる人からおすすめされてなかったか?
今のところ状況が把握できてる気がするのだが解釈難易度高めということはなんかあるのか
改めて、いや小説か?……小説か、って状態になってる
A労組と石鹸と不穏と動揺と私というような状態です
ん、あれ??
疑問が浮かんだのだがネタバレ感凄くて書くの躊躇するなこれ
めっちゃ参照を追ってページを往復している
まだ真相というには朧げで分かってないですね・・・
おいあと2ページだぞこれ大丈夫か
ちょ
ぞわぞわしてる
うひえええあ
うああああああああ
いやちょっと思いましたよその方向は、いやしかし提示の仕方
いやーーーーーしかし凄まじいゾワ感を食らった
ええと、中労委判断の核になった2号主体のハンディキャップ引用が最後の最後で完全に虚構だというのが確定した瞬間に脳が沸騰しましたね
終盤圧倒的に1号主体という概念に疑いの目を向けてたのだが・・・
みんな大好き三光インテック事件。ツイートしすぎ。
紙面の衝撃が凄すぎて、リフロー不可かというとレイアウト固定の専門雑誌でありクリアなんだろうけど(皆月蒼葉=そば氏fanbox解説によるとさらに深いリフロー不可要素があり、当初気づいてなかった。後述)、それ以前に本気の判例系文章になんかもう笑ってた。ずっとこの強度が続くのかと震えてましたが、なぜか読めてくる。というより読むための論理回路を強制的に展開させられているような……完全に文献用の脳だこれ。実況してないと頭がどうにかなりそうだったのでこのツイート量に……。
パッと見は労働組合関連の争いかと読めるが、能権法や2号主体、オピノベーションなど、見たことのない単語が並んでおり、フィクション感を感じつつも、自分に法学系の知見がまったくないのでテクニカルタームか創作用語かの判別がつかないという混乱の状態で読み進める事に。質が悪いのが(褒めている)山岡内燃機事件や日本アイ・ビー・エム事件とか、ググったら実際の判例が現れたりするし、実際に本編と深い関わりの内容っぽくて、なにこれなんで俺は判例の専門誌読んでるの???となる。ピクテュート事件が検索結果0なのをもって2号主体や能権法がフィクションっぽい察しはついてくるが、 それでも概念を補強する法学的な論理展開が硬くて現実っぽいので、もうそれと信じさせるSF。法学系SF、って作者も言ってたな。
2号主体に関しては、資料が提示されるまで何となく社会的弱者や外国人労働者を想定して読んでたがこれは完全に作者の狙い通りだった模様。というか自分はだいたい作者の狙い通りに読みすぎる。それにしても資料の作り込みとネタが細かい。作者は相当楽しんでやってる気がする。いや、ドギツい関西圏の方言やネタに関して素直に笑えれば良かったんですが、いや笑ったんですが、ほら、我々は2号主体側だから。写真で挨拶するしクソグラフに鋭く反応する側だから。素直に労働者側に肩入れしてしまい普通に会社がブラックやなと思ってた。いいえ、自分の意思です。この本をおすすめされる以前からオピノベーションされていた結果ではありません。
だから中労委の小括に関してまあ妥当だろとしか思っておらず、え、もうこのまま終わるのかと思っていたら………………。もうねえ……。あの最後の編注は、パラ見で目に入った段階では普通に作者の参考文献リストかと思ってたんですよ。泡立ちましたねあれは……最高に美味しく作品を頂いたと思います……。
本来資料となる位置であるp111が最大のリフロー不可要因なのですが、前p109の予想命令書の(後記エ(エ))がそのまま参照できたり、p110最後「なお、団体交渉は」→p112「音声会話により行う」(テキストチャットではない!!)が滑らかに接続されるようになっていたり、再読するとなるほどーーとなるという……。
全て把握して読み返すと、典型的な関西圏の憎めない会社がセカンズに侵食されていくようにしか読めないんだよな……。判例って難しいですね、客観的事実が重要なのは当たり前だろうが、主観でこうも見え方が変わるのかと思った。こんなオピノベーションされやすい素人には判断できないし、専門家でも苦労する部分がありそう。
余談ですが石鹸食ってる会社の1号主体に動揺しすぎて、これも人ではないディストピアの可能性まで考えてましたが完全に空振りでした。ちょっと石鹸食ってきます。
点対 - murashit
点対さわりだけ読み出してぐらぐらになった段階です
紙魚はまだ死なない、作品ごとに脳の構造を急激に作り替える要求を食らいすぎている
いや2pくらい読んでましたがどうしてこう最初から読み返す必要性を感じるものばかりなんだ
2行一気読みを試みて激しく挫折した
点対、つまり双子音声ですね完全に理解しました
フギャーー(p130あたり)
文章でこういう揺さぶりを実現するな
俺がちょろすぎるのかもしれんがすでに身悶えている
緩やかな螺旋がある・・・よな・・・??
いま俺の自然言語分類器が火を吹いているぞ
えっと、、つまりグールドをBGMにしておくか・・・
ふえぇ・・・
紙魚はまだ死なない -「点対」読了
読了じゃあないんだよ
作中最高難度で問われている
最後のページをめくるまえにたまらずメモを書き出しんんん???ってなって救いを求めてめくったらこれだよ
たぶんみんなこの程度は至ってるよな、くらいの段階しか書けそうになく泣いてる
おじさん:かつて橋の上で「俺・僕」に声をかけた、服が「俺・僕」にそっくり、アイツ(俺・僕からみた僕、俺)に嫌がらせされた→橋の上で双子の人格が明確に分離して、「おじさん」と「俺・僕」になった???
おばさん=西園カレンであり、おじさん(分離後)→おばさんへ「小6の夏(好きだったことをリークされたこと)を覚えてるか?」と聞いている→おじさんは実体としての弟?
点対読者を肴にするな
でも苦しいんですよね、お見合いしたのか同窓会からぐだっと付き合ったのかどっちだよ
ていうか読後第一感は「ママの語りどうやったんだよ」です
なんかこう、データ構造維持しようとする読み方がもう敗北的なんだよな
読み返して膝をついている
俺は今回の戦いの戦力になれそうもない
暗がり…少年…より声も背も高い…蜘蛛…2人分の衣装がある場所が…本屋…マヂ…
ひまりちゃんが一体なにを解決したというんだ…
私は点対敗北者です。点対読者を肴にするな。
三光インテック事件からの落差が振り切られすぎ。この二作を真ん中に並べて配置することを決めた主催者の表情を想像せざるを得ない。とにかく、私は全てを把握できないまま読了し、再読しても把握できていない、それだけは確かです……。明らかに多様体構造があるが、射影されたデータからの学習に失敗した悲しい知能。
2,3行(?)読んで脳がぐにゃぁっ・・・てなったあと、法則を理解してそういうことねと読み続けた先に現れる”合流”が完全にLRに振り切られたステレオのあの音声で再現され、やばい。しかし途中まではまだいけますよ、合流後に左右が入れ替わっているんだろうなくらいはついていける。しかし蜘蛛あたりからおかしい。私は三光インテック事件の教育の成果のおかげでしっかり構造を把握しようとして読んでいましたがそれがもう敗北している感じ。何らかのきっかけで俺・僕・おじさん・おばさんの視点が切り替わり(回転と呼ぶほうが妥当だったっぽい)、混在している登場人物の相関を描こうとしてツイートのように大爆死した。いや意外といい線いってたりしない?いい線ってなに?
多分そういう楽しみ方の小説じゃないんでしょう、登場人物をすべて分離して考えるのが間違っている気がする。視点や経験が一部共有して編み込まれていることを前提に、ぼんやりすべてを受け入れて読むと見えてくる気がする。しませんか。させて。
構造ばかり目がいってるが、読書中の空気は双子の語り口に反して終始穏やかというか。まさにゴルトベルクのあの雰囲気。近年「murashit点対を大いに語る」という部屋が開設され、そこで作者の解説があったようですが(そば氏が要点をツイートしてくれていて助かる)、そこで「点対=対位法」という解説を見て、あーそれ俺も思ってたわー明確に言ってなかったけど思ってたわーって思いました。相関している旋律が交錯し、2行使ってぴったりユニゾンが連続する強烈さなど。
「そう、だから、なったんですよ。 / あのとき、自分こそがアイツに。」以降一体化したと思えば片割れがおじさんとも混在していき、おじさん/俺・僕としてお互い決別したが、その捨てた部分は確かにあったんだ、忘れないでくれ、という、惜別のようなものを感じ取りました。どうですかひまりちゃん!!!!!
冷たくて乾いた - 笹帽子
紙魚はまだ死なない -「冷たくて乾いた」
うおおお普通に読めるやつだ(本当にそうだろうか)
すっごくほっとしてるからな
またこういう(3ページ目)
幸いにもネタバレしてなかったので助かった(?)し、読みやすい(?)
いろいろ読まれてる感あるな…
うお・・・
万能読書機械
いやしかし過去作と比べれば本当に圧倒的に読めて涙が出そうだ
数えられない無限
とあるページで主催者権濫用を見た
この本の作品群も要素になる集合を・・・
当然右ページに進みジンギスカン確かめるところまで想定してるんだよな
これは教育の賜物であり本文中にもありますが情報をこぼさずに拾うよう神経を張ることを言及があろうがなかろうが強いられているんだ
高々100年寝ればいいのか
冷たくて乾いたを例によって最初から
左綴じのターン、黒い本を読んでる若しくは妹になっているのかと一瞬思ったんだよな
縦書きの本に初めて触れた時は確かにあって、大人、文学、本読んでる感、文字多すぎ絵あるのか、みたいななんか重量を感じてたよな
これ最初から繰り返し読む催眠受けてない?
p150,151で横読みを試みることが要素のひとつに触れていることに(意味のある箇所を決めることはできなかった)
そもそも横に読むには固定幅フォントでなくあれなのだがと思った瞬間そういえばその方向もカバーしてたなってなった
咀嚼、反芻に敗北し続けてきたぞ
図書館に行くためには目を閉じないとな
お姉ちゃんも不穏
私がこうして紙魚はまだ死なないを読み終えられなくなっているのはそういうことです
読んでいる限り……
……
往復も数日留まっている時間を過ごすこともしたので感受性が研ぎ澄まされている
紙魚はまだ死なない - 冷たくて乾いた
読了
言語化できない感情になってるがブログかなにかでどうにかしてちゃんと書きますね……
熱かった
紙魚はまだ死なないの読める枠(?)がどっちも後半加速していくのたまらんのな
尖塔でゲームやってる姉がいる気がするんだよな
熱い。「冷たくて乾いた」筆者の熱すぎる表明。
普段将棋やらなんやらがきっかけで相互フォローになっている作者さんですが、そこで飛んでる空リプのようにはとても茶化せない。茶化します。尖塔でダクソ3やってないで小説を書いて下さい。と思ったら次作ダクソ3消化作品のようでそういうのはずるい。
それまでの異形作品と一転して、”普通に”読める安堵感。がすぐに横書きのターンになり、でもそこの文章も読める。その点は安心です。いや首が傾いたり回転したりしたが。縦ピースやデス描写や100年越しの伏線回収など、作者の持つテンポ感の効いたやり取りは相変わらず良い。
自分の読書速度が遅いのがこの作品では幸いして、日が空いて本当に数回繰り返し読んでいて、指示通りに横書きを探したり、ジンギスカンを確認したりしてた。100年には遠く及びませんが。でもずっと繰り返し読んでほしいなんて願い、叶うはずがない。読者は前に進み続けるに決まっているので。そんなこと分かっていながら、いろんな手段で、健気に、引き止める妹が、作者の悲痛な代弁なのは容易に読める。
だって無から自分の手で創るのは相当な労力だと思うんですよ。しかも過去に創られた無限にある創作物を前にして。自分で創る意味や、過去を超える面白さを生み出せるかみたいな葛藤。やっと思い立って創ったとして初期の作品なんて、やっぱり当たり前に転がっている無限創作物と比較して目に見えて劣っているわけで。世に出る前にいくらでもくじけそう。それらを超えて、長い時間をかけて創ったものなので、さらっと読み流さないでほしい。ずっと、永遠に楽しんでくれ、頼む。そんな身勝手な願いを願うくらいにはつらい。自分の話ですが、形になった作品というのは、基本的にそういうものを乗り越して作られたと思ってるので、その作品に応えようと思うからこうやって慣れない長文で感想を書いているわけです。全部私の想像です。いや、この小説にはそういったものがすべて具現化されて書いてある。
それらを超えて、非可算無限に存在する小説を前にして、さらに面白いものを書こうとする姉!妹ほど小説に入れ込んだことがなくても、小説に対してある種の才能がなくても、妹のために、思い描いた読者のために書く姉!
書き上げたときに、万能読書機械があなたが創るのを待っていたんだと言うシーンも熱い。過去の無限を前にして、そんなものよりあなたが創ったものを、と言ってくれるのは作者の立場だとぐっと来すぎるでしょう。読者としては選ばれなかったが。作品だけ殺してでもうばいとろうとしてくるが。彼女がどういう存在として配置されているのかということを、あまり読書中は考えていませんでした。「私の読者にしてあげられなかった、大切なひと」と妹との違い。このあたり、既に投稿されている他の方の感想ブログを読んでなるほど……と思ったところもありました。かぶりそうなのでここでは割愛します。
一方妹は、姉が書き続ける限り存在し続ける。妹という読者を想い、姉という作者は書き続ける。妹は姉の次の小説もきっと面白いと信じて本を閉じる。熱すぎる。そら感想書くわ。
読者への想いと、創り続けろというメッセージ、どちらも正面から食らいました。もっと面白い小説を期待していますし、私も創り続けようと思います。
ボーイミーツミーツ - 鴻上怜
最後の作品ですが左綴じですとか書いてるがまあ確認で最初はページめくりますよね(頭を抱える)
紙魚はまだ死なない - ボーイミーツミーツ
速攻で作品への書き込みに対する釘を刺すような記述が
・・・は?
ミーツってそういうことかなるほど(?)
謝肉祭にミーニングを加えるな
は?の箇所上げていると読書が進まないので進めるぞ
第二銀色世界
江原秘伝のタレ
まだ最初の見開きだがむちゃくちゃな作品だということは分かる
おいおい。参ったな、じゃあないんだよ
バ美肉(呼称)
いや読むぞ…
うちに秘めたアミノ酸が逞しい令嬢さんのお父さんの会社、某ヤクザ企業っぽい名前だ…
空腹値は満腹度でいいのか、符号がどっちか分からなかった
いや・・・は???
????????????????
紙魚はまだ死なない - ボーイミーツミーツ
読了
縦読み・・・どこ・・・?え・・・?ってなってる
おい待ってくれ取っ掛かりがなさすぎる、これも考察対象か???
紙魚はまだ死なない、読了しました!!ってなれないだろいいかげんにしろ
私は知的なので、ひとまず脳で寝かせますね…
なるほどメタ世界からの操作…
いやぜんぜんまだなるほどではないですが
なるほど!!!!???!?!?
すごいなちょっとそういうとこまで至れなかった
粘菌だと思うとなんとなく最後の詩歌が分かってくる気がする(分かってない)
いや…………あのですね…………
まず攻略Wiki小説ってなんなんですかとかあるんですが、読後ガチで途方に暮れ、紙魚読了しました!ってなれないまま今日に至る。は?って言わせる装置が多すぎる。読み始めるまでボーイミーツミーツというタイトルを深く考えず、なんか爽やかで一風捻った内容を想像してたがほんとうに単に肉にミーツしてた。肉1です。肉2よ。肉3だよ。じゃあないんですよ。
展開の衝撃具合がもっともは???だが、攻略Wikiに散りばめられている小ネタの教養も多様で笑った。オーバーフロー、禁欲スカイウォーカー、遠投合成コンボ、某ヤクザ食肉企業など。肉3はGルート戦闘員であればあっさり食われるな。
いやこれ粘菌知性SFなんですね……。読後本気で戸惑ってたら、フォロワーの方から公式紹介文との関連を教授していただいて、衝撃を受けました。よく読んだらこちら側が粘菌世界というのは明記されてた。それなら運営のお知らせや、妙に詳しい食中毒記事や、愛が溢れる最後の詩も納得できます。できてません。ハードなSFでしたね……。
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以上です。面白かった!!!!!!!!!!
次はこんな溜め込まずに気軽に記事を書けるといいですね!!
こんな長文を読んで頂いた方へ、ありがとうございました。